足の裏が痛む場所ごとの原因4選!セルフケアの方法もご紹介

足の裏が痛む場所ごとの原因4選!セルフケアの方法もご紹介

朝起きた時や運動後、長時間の立ち仕事の後など、足の裏の痛みで辛い思いをしている方もいるでしょう。

痛みが慢性化すると、毎日の生活もままならなくなってしまいます。

原因を知らずに放置すると、痛みはジワジワと悪化し、日々のランニングや週末の趣味の時間まで奪われかねません。

そこで、この記事では足裏の痛みを引き起こす4つの一般的な原因と、自宅で簡単にできるセルフケアの方法をご紹介します。

足の裏の痛みをしっかりとケアすれば、毎日がもっと快適になり、趣味の時間も思いっきり楽しめるようになりますよ。

足裏の痛む場所ごとの原因4選

足の裏が痛む原因は痛む場所により異なります。具体的には以下の4つです。

  • 親指周辺
  • 親指以外の足指周辺
  • 土踏まず
  • かかと周辺

それぞれ順番に解説します。

親指周辺

足の親指周辺が痛む場合は、以下の原因があります。

  • 種子骨障害(しゅしこつしょうがい)
  • 外反母趾(がいはんぼし)
  • 痛風

主に親指の付け根に異常が起こり、痛みが発生します。

種子骨障害は運動による負荷が掛かると発症するのが特徴です。

外反母趾はつま先の細い靴や、かかとの高い靴を履いていると発症しやすくなります。

種子骨障害は運動熱心な小学生から中学生に多く見られ、外反母趾はヒールの高い靴を履く女性に多く見られます。

また痛風の発作でも親指の付け根に痛みを感じるので注意が必要です。

親指以外の足指周辺

親指以外の足指周辺が痛む場合は以下の原因が考えられます。

  • 中足骨頭痛(ちゅうそくこっとうつう)
  • モートン病
  • フライバーグ病

中足骨頭痛は足指の付け根に痛みが出る傾向があります。

歩く際にかかとではなく、足の前側から着地してしまうのが主な原因です。

足指の付け根の骨に過剰な負荷がかかり、痛みが生じます。

モートン病は足指の間に痺れや痛みを伴う神経症状です。

足指の神経が圧迫されることで生じます。

フライバーグ病も足指に痛みの生じる疾患です。

足指の骨の変形や骨折により、血流が悪くなると発症します。

ですが、詳しい原因はわからないことも多いのが特徴です。

いずれの症状も、足の前側に過剰な負荷がかかり続けることで発症します。

正しい歩き方や、足に合った靴選びを意識すると、予防に繋がるでしょう。

土踏まず

土踏まずが痛むのは、主に以下の疾患が原因です。

  • 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
  • 足底繊維腫症(そくていせんいしゅしょう)
  • 有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)
  • 第一ケーラー病

足底腱膜炎は足裏の筋が炎症を起こしている状態で、足裏の痛みの主な原因となります。

足底繊維腫症は足裏に腫瘤ができるのが特徴です。

触るとこぶがあるので心配になりますが、悪性腫瘍ではないので癌の心配はありません。

痛性外脛骨や第一ケーラー病は、くるぶし周りの骨の異常により痛みが生じる疾患です。

いずれ疾患であっても、痛みがある場合は専門医の治療を受けるのが良いでしょう。

かかと周辺

かかと周辺の痛みの原因は以下の通りです。

  • 踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)
  • 踵部脂肪褥症候群(しょうぶしぼうじょくしょうこうぐん)
  • 踵骨骨折(しょうこつこっせつ)

いずれの疾患もかかとに過剰な負荷がかかることで発症します。

踵骨骨端症は、特に幼児に見られるのが特徴です。

踵部脂肪褥症候群は過度な運動で、かかとの保護する皮下組織が損傷すると発症します。

踵骨骨折も踵への負荷により発症しますが、転落事故による怪我が主な原因です。

放置すると後遺症が残ることも多いので、あまりにもかかとが痛い場合は医療機関を受診すると良いでしょう。

足の裏が痛くなる原因は足底腱膜炎の可能性が高い

足の裏の痛みの原因となる可能性の高い疾患が足底腱膜炎です。

足底腱膜は踵の骨から足指の付け根までをつなぐ筋繊維です。

扇状に広がっており、足に異常があると負担が掛かりやすい部位となっています。

足の裏の痛みの主な原因である足底腱膜炎について以下の3つの視点から詳細に解説します。

  • 足底腱膜炎の症状
  • 足底腱膜炎になる原因
  • 足底腱膜炎の治療方法

わかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

足底腱膜炎の症状

足底腱膜炎の症状は足指の付け根から、かかとにかけて痛みを感じるのが特徴です。

初期症状は朝起きた時の痛みや、歩き始め数歩の痛みなどが挙げられます。

活動していると痛みが治まってくるので、放置してしまいがちです。

ですが治療せずにいると、痛みが慢性化して治りにくくなるので注意しましょう。

以下の症状があると足底腱膜炎の可能性があります。

  • 手で足指を反らせると足裏に張りや痛みを感じる
  • かかとや土踏まずを指で押すと痛みを感じる箇所がある
  • 土踏まずにぽこっとした小さな腫脹ができている

足裏に異常を感じた際は、早めに専門医による治療を受けるのがおすすめです。

足底腱膜炎になる原因

足底腱膜炎になる原因は、足裏に過剰な負荷がかかることです。

足底腱膜が無理に引っ張られることで、炎症を起こします。

足底腱膜炎の具体的な原因は以下の通りです。

  • ふくらはぎやアキレス腱が硬い
  • スポーツや激しい運動をする
  • 硬い地面の上で飛んだり跳ねたりする
  • 足の裏のアーチが崩れている
  • 長時間の立ち仕事をする
  • 加齢で足の筋力が落ちている
  • 肥満で体重が多い
  • クッション性の低い靴を使っている

足に負荷をかけても、すぐに足底腱膜炎になるわけではありません。

足底腱膜に負荷のかかる生活を、長く続けると発症します。

普段から足裏への負担が大きい生活をしている方は、注意すると良いでしょう。

足底腱膜炎の治療方法

足底腱膜炎の治療方法は、投薬や理学療法が基本となります。

鎮痛剤や湿布などで、主に痛みの除去を目的とした治療を行うのが一般的です。

しかし、足底腱膜炎の原因を放置していては、改善は難しく再発の可能性も高くなります。

そのため、リハビリテーションやインソールにより、足裏への負担がかかりにくい状態を作っていきます。

日常生活に支障が出るほどの痛みがある際は、ステロイドの注射が効果的です。

ただし、痛みを取り除くだけで、抜本的な改善には至りません。

足底腱膜炎を根本から治療するには、リハビリテーションやインソールの使用も検討すると良いでしょう。

足の裏の痛みと内臓の病気との関連性

足裏の痛みと内臓の不調とは、関係がないとされています。

足つぼを押すと内臓の血流が改善できますが、日常生活での足裏の痛みとは関係がありません。

足つぼを押していないのに足裏が痛むのであれば、筋肉や骨の異常により痛みが生じていると考えるのが妥当です。

ですが、一部の内臓疾患には、足回りにも痛みを生じるものがあります。具体例は以下の通りです。

  • 抗がん剤の副作用で足の裏が痛くなる
  • 痛風の発作で足の親指の付け根が痛む
  • 糖尿病の神経症で足裏に痛みやしびれが出る

それぞれ順番に解説します。

抗がん剤の副作用で足の裏が痛くなる

一部の抗がん剤を使用すると、足の裏が痛くなることがあります。

抗がん剤の一部である分子標的治療薬には、手や足が角質化する副作用があるからです。

具体的な症状は以下になります。

  • 皮膚が厚く角質化する
  • 赤くなって腫れる
  • 水疱や亀裂ができる
  • 潰瘍状になる

症状が進行すると、歩けないほどの痛みが生じる場合があります。

特に重みや圧力が加わる箇所に発症するのが特徴です。

気になる方は痛みが強くなる前に、専門医に相談すると良いでしょう。

痛風の発作で足の親指の付け根が痛む

痛風の発作が起こると、足の親指のつけ根に激痛が走ります

痛風は血液中などに尿酸が溜まり、発症する疾患です。

特に足の親指のつけ根は関節が大きく、体温が低い部位のため尿酸結晶が溜まりやすいと考えられています。

痛風の発作で現れる症状の特徴は以下の通りです。

  • 親指のつけ根の関節から足甲が赤く腫れあがる
  • 腫れた部分がが高い熱感を持ち激しく痛む
  • 血流が良くなるとさらに痛みが増す

痛風の発作が起こると歩けないほどの痛みに襲われます。

足の親指に発作が起こるのは、痛風初期の軽度な状態です。

症状が悪化すると他の部位にも発作が出るようになるので、早急に医療機関で治療を受けると良いでしょう。

糖尿病の神経症で足裏に痛みやしびれが出る

糖尿病になると、神経症により足裏から足先に痺れを伴う痛みが生じる場合があります。

糖尿病の神経症が進行すると、足の感覚がなくなるので危険です。

足にけがをしたり、感染症にかかったりしても気づけなくなります。

足の怪我や感染症を放置すると、患部が広がりながら悪化するのが特徴です。

気づいた時には、足を切断しなければならなくなっていることもあります。

糖尿病による神経症の初期症状は以下の通りです。

  • 足の指にしびれを感じる
  • 外傷がないのにピリピリと痛む
  • 足の指や足の裏に刺すような痛みがある
  • 足裏に虫が這っているような感覚がある
  • 冷たく硬い地面を歩いているような感覚がある

足裏や足指におかしな感覚があれば、一度医師に相談してみると良いでしょう。

足の裏が痛い時のセルフケアの方法

足の裏が痛い時のセルフケアの方法は3つです。

  • 足裏の血行を良くして筋肉を緩める
  • アキレス腱ストレッチで足裏をほぐす
  • ふくらはぎのマッサージで血流を良くする

それぞれ順番に解説します。

足裏の血行を良くして筋肉を緩める

足の裏が痛い時は、足裏の血行を良くするのが効果的です。

足裏の筋肉を緩めれば、足底筋膜への負荷が小さくなります。

具体的な方法は以下の通りです。

  • 湯舟にゆっくりと浸かって足をさする
  • テニスボールを足裏で踏んで転がす
  • 足指を反らしながら足の裏をもみほぐす

足裏の緊張がほぐれると、痛みが和らぎます。

ただし足裏を押したときに強い痛みがある際は、無理にマッサージせず安静にするのが良いでしょう。

アキレス腱ストレッチで足裏をほぐす

アキレス腱のストレッチも、足裏の痛みには効果的です。

アキレス腱は足首の硬さに関係しており、ほぐすと足裏の緊張も和らぎます。

具体的なストレッチ方法は以下の通りです。

  • 片方の足を後ろに下げる
  • 前に出ている膝に手を置く
  • 身体を前傾させて体重をかける
  • 後ろの足のアキレス腱を伸ばす
  • 30秒程度キープする

アキレス腱のストレッチは気持ちよい程度の負荷で行うのが効果的です。

準備体操のアキレス腱伸ばしをイメージするとよいでしょう。

ふくらはぎのマッサージで血流を良くする

ふくらはぎをほぐすのも、足裏の痛みには効果があります。

ふくらはぎが硬いと、足全体の柔軟性が失われてしまうからです。

具体的なふくらはぎのマッサージ方法は以下の通りです。

  • イスに座る
  • ふくらはぎの後ろ側を親指で押す
  • 押した状態でかかとを上下に動かす

かかとを上下に動かす際は、つま先を地面に付けたままにしてください。

ふくらはぎの硬いポイントを押さえてかかとを上下すると、だんだんと筋肉がほぐれてきますよ。

まとめ:足の裏の痛みの原因を理解してセルフケアで改善しよう

足裏の痛みを引き起こす4つの一般的な原因と、自宅で簡単にできるセルフケアの方法をご紹介しました。

原因を理解して適切なケアをすれば、足の裏の痛みは改善できます。

足の裏の痛みには思わぬ原因が隠れていることもあるので、違和感を覚えた場合は専門医に診てもらうと良いでしょう。

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