肉離れの激しい痛みは本当につらいですよね。
治るまで運動ができなくなりますし、日常生活にも支障をきたします。
適切なケアを行わなかったり間違ったケアを行ったりすると、症状が悪化して長期化する可能性もあるでしょう。
この記事では、肉離れを早く治すためのコツを3つに厳選して紹介します。
肉離れを早く治療できれば、いつもの日常やスポーツ活動への早期復帰が可能です。
肉離れの痛みに悩む方は、ぜひ参考にしてみてください。
肉離れが治るまでに必要な期間
肉離れの治療にかかる期間は、怪我の程度により異なります。
重度の怪我であるほど、治るまでの期間は長くなります。
肉離れが治るまでに必要となる、具体的な期間は以下の通りです。
- 軽度:1~2週間程度
- 中度:1~3ヶ月程度
- 重度:3~6ヶ月程度
多少の痛みや出血が見られる軽度の肉離れであれば、比較的すぐに治ります。
ですが広範囲に内出血が見られ、安静時にも痛みを伴う重度の肉離れは、手術を行っても数か月は安静が必要です。
肉離れが治る前に過度な負担をかけてしまうと、症状が余計に悪化する場合があります。
我慢すれば動ける程度の痛みであっても、完治するまで運動を控えて安静にするのが良いでしょう。
肉離れを早く治すコツ3選
肉離れを早く治すコツは以下の3つです。
- RICEによる応急処置
- 専門医による早期の治療
- 栄養価の高い食事
それぞれ解説します。
RICE処置による応急処置
肉離れを早く治すのであれば、RICE処置による応急処置が肝心です。
怪我をしてすぐに適切な対応を行えば、症状の回復を助ける効果があります。
RICE処置の具体的な方法は以下の通りです。
- Rest(安静)
- Icing(冷却)
- Compression(圧迫)
- Elevation(挙上)
まずは患部を動かさずに安静にしましょう。
横になって休む必要はありませんが、なるべく患部が動かないようにしてください。
患部を冷やすと毛細血管の収縮により、腫れや内出血、痛みなどが抑えられます。
冷やしすぎると凍傷になる可能性があるので、1度に冷却する時間は20分から30分程度がおすすめです。
患部をテープで圧迫して心臓より高い位置に挙げると、血流を制限して腫れや内出血を軽減できます。
肉離れになった際は無理せず運動を中断し、RICE処置を行いましょう。
専門医による早期の治療
肉離れになったら、できるだけ早く専門医による治療を受けるのがおすすめです。
怪我の部位や程度によって適切な治療法が変わります。
例えば受傷初期の段階であれば、飲み薬や塗り薬、湿布による痛みの緩和を行うのが一般的です。
また重度の肉離れの際は手術を行います。
症状が落ち着いて歩けるようになってきたら、筋肉や関節をゆっくり動かす軽いリハビリテーションを行います。
動かしても痛みが出ないようになれば、痛みのない範囲で筋肉強化を目的としたトレーニングを行う必要があるでしょう。
肉離れの症状が落ち着くまでは安静にしなければなりませんが、痛みが引いてきたのに患部を動かさないでいると筋力の低下を招きます。
早期の治療を目指すのであれば、専門医の指導にしたがって治療を行うのがおすすめです。
なかむら整骨院であれば、治療後のスポーツ活動への復帰まで視野に入れた施術を行います。
競技種目ごとの課題を解決できるようサポートするので、運動による肉離れにお悩みの方はぜひご相談ください。
栄養価の高い食事
肉離れの早期治療を目指すのであれば、適切な栄養補給も欠かせません。
栄養価の高い食事を摂れば、細胞分裂が活性化して、傷の治りも早くなるからです。
怪我をすると患部への対処ばかりに意識が向きがちですが、早期治療を目指すなら栄養にも気を配りましょう。
怪我をして安静にする際に気をつけたいのが体脂肪の増加です。
運動量が減っても食欲は変わらない人が多いため、ついつい食べ過ぎてしまいます。
そのため食事量を減らす必要がありますが、あまりに制限してしまうと傷の治りも遅くなります。
肉離れの早期治療のためには、カロリーの高い主食を減らしつつも、栄養価の高い副食は減らさない工夫が必要です。
栄養バランスの良い食事を心がけて、早く運動に復帰しましょう。
肉離れを早く治す食べ物の栄養素3選
肉離れを早く治すには、栄養価の高い食事が必要です。
怪我をしている時にこそ摂りたい栄養素を、3つに厳選してご紹介します。
- たんぱく質
- コラーゲン
- ビタミンB6
それぞれ解説します。
たんぱく質
怪我をした際にもっとも摂取したい栄養素がたんぱく質です。
身体が怪我を治そうとすると、筋肉のたんぱく質の分解が早まります。
普段よりもたんぱく質を多く必要としている状態なので、積極的な補給を心がけましょう。
たんぱく質を多く含む食べ物は以下の通りです。
- 肉やたまご
- 大豆製品
- 白身魚
怪我をしている際にたんぱく質が不足すると、筋肉の委縮により除脂肪体重が減少する傾向があります。
肉離れになった際はしっかりとたんぱく質を補給して、身体の状態を良好に保ちましょう。
コラーゲン
コラーゲンも肉離れの際に積極的にとりたい栄養素です。
肌の修復を促進して、傷の治りを早めます。
従来は摂取したコラーゲンは、胃の中ですべてアミノ酸に分解されると考えられていました。
しかし近年の研究では、一部はコラーゲンペプチドのまま体内に吸収されることがわかっています。
そのためコラーゲンを摂取すると、皮膚の材料が体内で生産しやすくなるのです。
コラーゲンが多く含まれる食材は以下があります。
- 手羽先
- 牛すじ
- うなぎ
ぜひともコラーゲンを摂取して、肉離れの早期治療を目指してみてください。
ビタミンB6
ビタミンB6は筋肉を作るために必要な栄養素です。
たんぱく質の代謝を行い、筋量増加をサポートします。
たんぱく質を大量に摂取してもビタミンB6が不足していれば、怪我による筋肉の修復は遅くなります。
ビタミンB6が多く含まれる食材は以下の通りです。
- 魚介類
- 肉やたまご
- バナナ
ビタミンB6が不足する場合はサプリメントもおすすめです。
ただし摂取量は成人男性で1日55㎎までと定められています。
過剰摂取しないように注意しましょう。
肉離れを早く治すためのセルフケア
肉離れの症状が落ち着いて痛みが引いてきたら、セルフケアを行うのがおすすめです。
痛みが引いた後もずっと安静にしていると、筋力が低下してきます。
動かしても痛みがないようであれば、徐々に負荷をかけていくのが良いでしょう。
セルフケアの方法はマッサージやストレッチです。
適切なマッサージやストレッチを行えば、患部周辺の筋肉の緊張を和らげられます。
血流が良くなるのでより早く肉離れの完治が望めるでしょう。
必要となるマッサージやストレッチは、肉離れをした箇所により異なります。
専門家の指導を受けながらケアするのがおすすめです。
なかむら整骨院であれば、怪我の状態に応じた施術を行います。
約50年間蓄積してきた当院のノウハウと、最新の機器を使用した理論に基づく施術で、早期治療が目指せます。
肉離れが悪化するから患部を温めるのはNG
肉離れの症状が落ち着くまでは、患部を温めるのは控えるべきです。
血流が増加して、内出血の拡大や血のしこりが生じる可能性があります。
肉離れの際に控えるべき、具体的なNG行為は以下の3つです。
- 飲酒
- 入浴
- 温湿布
アルコールには血行を促進する効果があります。
入浴も身体を温めるので、肉離れをした日だけでなく、数日間は控えるのがおすすめです。
また温湿布を貼ると患部を温めてしまいます。
湿布で痛みを和らげる際は、冷たい湿布を使うと良いでしょう。
肉離れの症状が落ち着くまでは、患部を温めないようにしてください。
まとめ:適切な対応で肉離れを早く治そう!
肉離れを早く治すためのコツを3つに厳選してご紹介しました。
自分でできる対応はRICE処置による応急処置と、栄養価の高い食事が主なものとなります。
早めに専門医に診てもらい、適切な施術や指導を受けると良いでしょう。
なかむら整骨院ではアスリートの方に特化した治療を行っています。
症状や競技に応じた、きめ細やかなケアが可能です。
怪我の痛みを取り除くだけでなく、治療後のスポーツ活動もサポートします。
スポーツが原因の怪我にお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。